Cicili Bicili Butik

ベルセルクの作者、三浦建太郎先生がお亡くなりになりました。


今年最大の訃報でしょう。
なんか　発作的に書きます。

でも割と、ベルセルクとは関係ない話になっていきます。

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はーショックすぎて何も言えねぇ。
いや本当に。



いや言ってもいいけどさ。　なんだろうねこの残念さは。

でも本当のことを言うと、「あの結末がわからなくなってしまった」ということをただただ残念に思ってるのかもしれない。
つまりまぁ、酷く利己的な話だよなぁと。


勿論、ずっと健康でいてくれたらそりゃ良かったということではあるんだけど。
そうはならなかったので。

てか５４歳だよ。　５４。　今の時代基準で言ったら「まだまだ」、としか思わんじゃん。


「完結前に作者が死んじゃったりして～」なんて、
そら、そんなの「起きない」と思ってるからこそ、言えるネタだった訳だ。

でもそういうことが本当に起きちゃうんだから。　もうネタにもできねー



しかしヒストリエのこととかも考えちゃうよね。
（岩明均６０歳）


バガボンドのことだって考えてしまう。
（あ、まさに井上雄彦５４歳）



（なぜかヒラコーと富樫に関してはあまり）
（この二人に関しては、なぜか、あまり感傷的な気分にならないというのがある）
（それは却って良いことなのかもしれないが）



・・・とかなんとか、そういうことを考えてると落ち込んでくる。

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というか別で、前から結構思ってたことがあるんだけど。


◆「ツイッターで人気の漫画家、全員不摂生の法則」
ってやつだ。


あのひとも


このひとも


そのひとも


どのひとも





（７４でこんな痩せてるっぽい自画像描くなよとおもう）
（てか、全員デブでしょ？）



どいつもこいつも・・・
みーんな、「こういう感じ」。

「こういう感じ」の日常漫画を書いている。　



この手のバズってて、「よく」見かける人、
（自分はフォローしてないけど　回ってくる感じの人）

本当よく見るタイプの「こういう」ツイッター系漫画書いてる人、
みーんな、必ずと言っていいほど「不摂生ネタ」をやってる感じがある。


私はこんな雑な食生活してますよーアピール。
私はこんなジャンクな食べ物ばっか食ってますよーアピール　そればっかりなのだ。


「この感じ」は一体何なんだろうか？　と考えてしまうことがある。



（勿論「土壌」として
　「漫画家さんは超多忙なデスクワークだからこうなる傾向にある」　というのはあるだろうが）
（でも、今回自分がしたいのは「別の要素」の話だ）



なぜ、こういう漫画描く人の日常漫画ばかりが　やたら色んな所に「転載」されるんだろうか？ということ。

（フォローしてなくても、すごい勢いで転載されてるのだ）
（そんで、別の場所だろうが関係なく、「よく見かける」のだ）
　（それはつまり感染力が強い）




で、なんか分かった。

自分はこれを「不摂生のミーム」と呼ぶことにする。

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正直、そういうのはウケる。　それは見てても分かる。


てか、逆のことを考えてみたらすぐ分かる。


「私、すっごい栄養バランスのこと考えてます」
「野菜めっちゃとってます」
「めっちゃ規則正しい生活出来てます」
「超快眠です」　「病気一つしたことありません！」

そういうのは、日常漫画にあんまならんだろう。　
報告にならない。　話題にするネタにならねぇ。　せいぜい一回言ったら終わり。

そして、「ツッコミ」もなにも生まれない。　特に何も広がらないのが分かる。
「はいそうですか」「良いですねー」　としかならない。




一方、

「パック寿司に醤油ドバドバで食ったらめっちゃ健康に悪いけど、こういうのがうまいぜー！！」

「なんかコンビニでめちゃくちゃジャンクフード買い込んで一気に食っちゃいましたー！！」

「砂糖とバターめっちゃかけまくって食ったら脳が幸せだぜー！！！」

「血糖値ヤベーっす！！！」
「血圧やべーっす！！！」
「尿酸値ヤベーっす！！！」

「全然寝てねーっす！！！」

「体ガタガタっすｗｗｗヤベーっすｗｗｗ」


・・・こういうテンションの方が、なんかウケるんだ。


ウケるというより、更に

「おいおい、大丈夫かよｗ」

「そういうジャンク飯、カロリーヤバいけどぶっちゃけ糞ウマいですよね！！！」

「〇〇先生はだめだなぁ～～」

・・・
そうやって、相槌、ツッコミ、リアクションが発生するのだ。
だから漫画も拡散されやすい。　そんで結果、やたらよく見かけるというワケだ。



不健康アピールで、人気者になれる。



だから、そっち方面ばかりが強化される。

「そういうのがウケるんだな」というのがキャッチされる。　
で、みんなやるようになる。　芋を洗うようになる。　芋洗いのサル。
当たり前の風潮になる。


ツイッター漫画家、全員、ジャンク飯食ってるアピールを始める、と。
そういうことだ。

作者は自己顕示欲が満たされてやめられなくなる



（めちゃ稼いでるであろうyoutuberが食ってるとこ映すと普通にコンビニ飯だったりするのも、多分こういうところがあると思う）

（それは「成金だから基本の食生活が貧相」ということもあるんだろうけど、そこには「計算」だって絶対あるはず）
（貧乏人の視聴者の共感を得るためには、どんなに稼いでても「コンビニ飯うめーうめー」って言ってた方が有利なんだ）


自分に"有利"だから、不健康が、"拡散"される。

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・・・
こういうの。
これが、「不摂生のミーム」の構造だと思う。


健康であろうという意識よりも　「不健康やべーよね、でもやめらんないよねｗ」という意識の方が、早く、強く広まる感じ。

そういうのがあるなぁと思った。

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または、これはある種　「現代の不良漫画」なのだとも思った。
今どき不良行為なんか流行らないわけですね。

「俺って悪だぜー」
「こんな悪いことやってやったぜー」
ということで、盗んだバイクで暴走したり　校舎の窓ガラス割って回ったり、迷惑行為やったり、　そういうのは普通にウケない。

ノリが古い。　誰も憧れないし、マネもしない。

不良は流行らない。　昔は流行ったかしらんが。


そんな中で、　現代版の「合法的にウケるワル行為」として、　「不健康アピール漫画」というのがなんか代替品になってるんじゃないかとか思ったりもする。


「不良が社会に迷惑をかける」のは、もう時代が許さない。
でも、
「個人が個人の体を大事にしない」のは、なんか別にまだ許される感じがあるのだろう。


昔は不良。　今は、自分の不健康。


そういうことなんじゃないかと思ったりした。

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で、こないだの話にもつながってくるんだけど。


でやっぱりそういうのもいつか限界が来るんだろうなと思ったりします。


「まーたこいつ不健康アピール漫画かいてるよ、いつのノリだよ、それ」

飽和の後は　いつか飽きられて、
そんな風になる未来があるんじゃないかと思ったりした。






または、有名な漫画家さんがどんどん亡くなっていったら、
「もうそういうのいいから。　ちゃんとしてくれよ！」
となっていくんでないだろうか。



・・・そうはならないんだろうか？
やっぱり、良識よりも悪癖のほうが、ミーム感染力が強いのか、と。



まぁとにかく漫画家さんは健康に気を使ってくれよと勝手に思う、勝手な話でした。

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